第3章 ~ ロンドン編 ~ → Back in Japan

第3章 ~ ロンドン編 ~ → Back in Japan

2015年1月16日金曜日

夢から目標、目標から現実へ

みなさんこんにちは、かばんです。

いやー・・・長いこと間を開けてしまいました。
そんなこんなで、お久しぶりです。

さて、唐突ですが、私の高校生の頃の夢は「翻訳家になること」でした。
それが語学学校、翻訳学校、留学と時を経て
現在の職業(と言えるよう頑張ってます)になりました。

そして、ここ一週間の間に大学の友人の縁で
翻訳の仕事をいくつか任せてもらっていました。
本当、有難いことです。

まあその仕事というのが始めはSNSで
「いま時間ある?ちょっと頼みたいことがあるんだけど・・・」
というヘルプで、3行とその日本語を読み上げて録音し、
そのファイルを30分そこらで送ったのでした。

それほど難しい日本語ではなかったけれど、立派な翻訳の仕事だからね。
考えられる訳語を当てはめ、一語でも蔑ろにしてはいけない。
一心入魂で仕上げました。
こちらは友人として助けました。

挿絵:実家の犬 久しく会ってないなぁ(泣)


そして後日、また急な話ではあるけれど
夕方6時に依頼を受け、その夜に納品という特急の英日翻訳でした。
お、おい・・・

まあまあ、しっかり時間内に納品し、
めでたく海外企業相手に初の翻訳料を得たのでした。
いやー、嬉しかったぁ。

そこからまた一つ、もう一つと声を掛けてもらい、
ほんのすこーしだけ生活に潤いが戻ってきました。
クリスマスと年末年始で出費が重なってたからね。

突発的なことだったけれど、近い未来の仕事の縮小版として
本当に色々な勉強になったなぁ。

ああ、春はまだかしら・・・太陽光が少なすぎるぜ、倫敦



そして同時に今回思い知ったこともある・・・

1)自宅での仕事環境が最悪である!
ガーデン用のプラスチック椅子で、キッチンテーブルでの作業は
もう1時間も翻訳作業をすると肩が悲鳴を上げたのだった。

2)翻訳はやはりキーボードとマウスの酷使する
新しいのを日本から注文したぞ

3)翻訳ソフトや辞書があったら効率も倍増だったろうな
これはリサーチをして予算も考えつつ揃えていこうね。

4)フリーランスとして、訳料設定や事務手続きなどを確立すべし
将来、運良く社内翻訳として経験が積めるかもしれないけど・・・
今は目の前にある仕事に対応すべく動いてます。

私は留学の最終年から、単発の翻訳を親族を通して必死に仕上げていた。
製糸業界の出版物、ビジネススライド、決算報告書や監査書類、歌詞の英訳・・・
ワード数にすると結構溜まってきたね。

が、今回は少し外に出て友人の企業である。
使用した訳のフィードバックも、「彼らのクライアント」から届く。
少しずつだけども、自分で得た社会との繋がりを実感できたのでした。

今回の単発で終わらないよう、終わったとしてもどんな時も対応できるくらいの
技術力向上だけは怠らないよう頑張りましょうね。


しばらくしたら日英の依頼が来るらしい・・・ひえーー!!
早く椅子を買わなきゃ!!



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2015年1月2日金曜日

ロンドンでの正月 やっぱり食は大事よね。

みなさんこんにちは、かばんです。

都合により新年の挨拶は控えさせていただきますが・・・
各国でのお正月、いかがお過ごしでしょうか?

こちらロンドンは本日、1月2日(金)は通常営業で、
バスでも店でも何でも開いています。

日本から送ってもらった貴重な獺祭!!
数の子は水で塩気を抜くと知らず(新米主婦)元旦の食卓は雑煮だけ。


やはりクリスマスが国民の心の祝日でもあるのか、
新年を有難く迎えるという心をイギリスで持ち合わせているのは
まあ、日本人は当然のことですが、
私たち、ノンネイティブの人間だけかもしれません。

あ、もちろんおめでたいことで、日付が変わる頃には
ドドンドドンと上がる花火が遠くの方で顔を出していたっけね。

さて、お題にあります、「食」のこと。
これは「日本食」でございます。

私はSNSに投稿する内容がほぼ食に関することで、
自分でも笑えてくるのだけれどね・・・


元旦)昆布と鰹節の夢のスープ、鶏肉雑煮


これはさ、海外にいる寂しさが一番大きな要因だと思うのよ、やっぱり。

理由としては
「基本、食材がまずい」
「すぐに病院に掛かれない故、健康への意識が高まった」

そして何より
「日本を出ると四季を一切感じられない」

があげられるかな。

最初の年はそこまで日本食にこだわっていなかったのに、
去年の後半あたりから「お出し」を大事にするようになったのさ。

ジャパンセンターで見つけたハマチのアラ!!アラ汁を頂きました。


食材がまずいんだから、出汁だけでもしっかりしたものをと
昆布や鰹節を少しずーつ使って優しい味を作っています。

そうすると、味気ないまずい肉も何とか食べられるようになるのよ。
こちらの鶏肉なんて、お肉屋さんで買ってやっと日本のスーパーレベルだものね。

そうそう、日々の健康と言えばね、
夫が典型的イギリス人の肥満体形(小顔+お腹ボイン+すらっと筋肉質な足)なので
(=ω=)こんにゃろー
と、毎日の食卓に味噌汁とごはんを並べてるの。

あ、彼の分厚く逞しい胸板は愛すべき対象ですよ。
が、いくら愛があれど広いお腹は愛せないわ。


雑煮の餅番です。日本食が好きで良かった。


医療費が無料と言えど、サービスと待ち時間は疑問もの。
3割払って自分で病院を選びたい。
弱い体でいたらNHSストレスでおかしくなるわ。

そしてぼんやりと季節の変わり目は見えても、
ああ、夏も終わりだなぁ、と素麺を啜って鈴虫の音を聞くことがないと、
おお、フキノトウが顔を出してる!
今夜は春を祝って天ぷらだ、と夕食の献立を考えることがないと、

どうも心が消化不良に陥るのです。

日本には帰らないと決めているからと言って、
DNAに組み込まれた四季の感覚は忘れたくない。

ううむ。


元旦から始めた「百人一首」の書写がより一層、
日本人の敏感な四季への趣を鮮やかにするのでした。

2番目に引いた「在原業平朝臣(十七)」の歌で締めくくります。

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
から紅に 水くくるとは


かばん


今年もどうぞよろしくお願いします。(=ω=)します


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