第3章 ~ ロンドン編 ~ → Back in Japan

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2016年7月29日金曜日

イギリスの老舗靴メーカー と日本人

みなさんこんにちは、かばんです。

さてさて、イギリスは夏も本番・・・かと思いきや、
もう残暑、いや、秋の訪れを感じられずにはいられません。

だってさ、8月直前だというのに外の気温は20度なのよ。
30度を超えたのは2週間前に数日のみ。

今は朝方は毛布に包まってます。

ああ・・・太陽が足りない。
これで冬越せるかな、私のハート。


ともあれ。

本日は少し前に訪れたイギリスの老舗靴メーカーの
「ツアー」なるものをしてもらった時の話をします。

私は存在すら知らなかったのだけど、
夫や多くの男性は「おお!」と目を輝かせるメーカーらしい。
(=ω=)オオっ

その名もJohn Lobb です。(ジョン・ロブ)
(日本のHPはこちら

ここで日本人の職人さんが働いていることを最近知り、
工場を案内してくれるとのことで、さっそく夫と友人夫婦と行ってきたんだ。

※老舗だし…と今回は写真は遠慮して極力撮っていません。

ビクトリア女王の靴型

ここで作られているのは全て個人でオーダーしたもの。
お店で売られている靴とは値段も倍以上違うようです。

注文の取り方、型の作り方、皮の種類やグレード、
皮を切り、縫い上げ、形を作り、靴底を付け、仕上げ…

創立から変わらぬ技術で150年以上、その歴史を守り続けています。


今までのお客さんの靴型

靴が出来上がるのは注文から8か月後だそうです。

お店の中にたくさんの日本人の名前が書いてある箱を見つけ、少し雑談をしたのね。
それで興味深かったのが、職人さんによると日本人のお客さんはとにかく「ブランド志向」で

「一目見てJohn Lobbって分かる靴を作ってください!(熱)」

というお客さんが多く、
「型決まっていて、それ以上も以下も作れないから対応に困る」
とおっしゃっていました。

そして1足だけ注文して他の型は買わないから
日本人のリピーターは他に比べてかなり少ないらしい。

純粋に美しい靴を求め、頑張ってお金を貯めて色んな型を買っていくのではなく、
単純にそのブランドが欲しい、ということ。

イギリスは「好きなものや歴史あるものを大事にする国」というのを
もうすぐ8年目に差し掛かるイギリス生活で学んだので、

(まあ、良い意味でも悪い意味でもさ。)

まあブランドに憧れるのは普通だろうけど、
少し違う目で見てしまう気持ちが無くはない。

そりゃお客さんの自由だけど、John Lobb の守ってきたもの、
目指してるものを考えるとイギリス人の国民性にあってるのかなと妙に納得したよ。

ズームアウト

と思いながら美しい靴の曲線を眺めていたのでした。

いま調べて知ったのだけど、John Lobb はエルメスの傘下なんだってね。
それが理由なのか販売員が鼻高で失礼なやつが多いなんて出てるけど、

偉いのは職人さんだからね!

特にひどいのは東京だそうで…
まあ、私もエルメスで一度買い物したことあるから分からんでもないけどさ。


そして最後にこちら!

先日BBCのドキュメンタリー番組で放送された
「手作り:英国王宮御用達」の中でJohn Lobbの回がありました。
いや、これ、めちゃくちゃ面白かったよ!

Youtubeに投稿があったので、ご覧になりたい方はこっそりどうぞ。
(=ω=)←これ


興奮醒め止まぬ男性陣とそこで働いていた職人さんたちに敬意を払う私と友人。
夫はいつか絶対ここで自分の靴を作ってもらうと意気込んでます。

うんうん、頑張れよ。


てことで、イギリスの老舗靴メーカーと日本人、でした。



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