第3章 ~ ロンドン編 ~ → Back in Japan

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2016年5月18日水曜日

最近読んだ本 世界を大きく見よう。 宮崎駿(著)「本へのとびら~岩波少年文庫を語る~」

みなさんこんにちは、かばんです。

先週は夏が来たと思ったのに、
どうやら今月いっぱいは寒い雨の天気が続きそう。
さて、また半年後の更新とならないようにしないとね。

今日は最近読んだ中で飛びぬけて印象に残った本を紹介します。
宮崎駿氏の「本へのとびら~岩波少年文庫を語る~」です。

少し昔に読んでいたのだけど、内容はすっかり忘れていた。
久しぶりに手に取って読んで、体が固まってしまった。


大切な本が、一冊あればいい

 「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」


これだけでも十分ドキッとさせられる深みのある言葉だった。
第一部は彼が岩波少年文庫から「これぞ」という50冊を選び、
それぞれに感想や書評を書いている。

この本を読んで、自分たちの脳に入ってくる膨大な量の情報が
いま限界に達しているのではないかと思った。

物語だけでなく目や耳に入ってくる情報が複雑化して、
またそれが複雑であればあるほど「面白い」という感覚に
私自身が慣れきってしまっていると感じざるを得ない。

世界はもっと単純で楽しいはずだ。
世界を見るのにやかましいフィルターが何重にも張り巡らされている。

彼の作品を観て大人になったけれど、
今こそ立ち止まって感じても良いんじゃないか、
なんて本を握りしめながら思った。

あー、びっくりした。

そしてまたびっくりしたのが、
彼が「歯が立たない女ども」と呼ぶ女性二人というのが
私にとっても雲の上の存在の女性たちであること。

石井桃子さんと中川李枝子さん。
あわわ。。。

中川 李枝子(著)大村 百合子(絵)


私の大事な一冊は、やっぱりこれかな。

読んだ頃のことは覚えていないけれど、
お話に出てくる「オオカミ」が怖かったのは覚えている。

少しでもお二人に近づくべく、もう少し大きな心で本を読もう。





 
→→→読んで頂きありがとうございます!


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