第3章 ~ ロンドン編 ~ → Back in Japan

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2019年9月1日日曜日

しょこたんの「死ぬんじゃねーぞ!!」を読んだ。日本の同調圧力

みなさんこんにちは、かばんです。

今日は9月1日、明日は新学期が始まる。
早速だけど、数日前にツイッターで見かけて、即買って次の日に読み始めたこの本。

 ← kindle だと296円お得 「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない

しょこたん、こと中川翔子の著書。

日本の学校に通った大人として、子どもを持つ親として、読んでおくべきだなと思って読んだ。
日本の同調圧力はすべてはここから始まるんじゃないかな、と半分ほど読んで一息ついた。

イギリス生活で関わってきた友人、クラスメイト、よく行く店のスタッフ、よく話をしていた夫の同僚たち、旅行先で話をした人など、
それぞれの顔と国籍を思い浮かべた。

そして何気なく、数え始めた。

思い出せるだけで49ヶ国…かな?

イングランド、スコットランド、アイルランド、ドイツ、ルクセンブルグ、フランス、スペイン、ポーランド、ポルトガル、ベルギー、キプロス、ブルガリア、スウェーデン、サウジアラビア、カタール、イタリア、ギリシャ、タイ、フィリピン、パキスタン、インド、シリア、台湾、韓国、中国、香港、日本、ロシア、オーストラリア、ニュージーランド、ウルグアイ、アメリカ、ケニア、マレーシア、コンゴ民主共和国、エジプト、トルコ、リトアニア、エストニア、カナダ、メキシコ、ペルー、ガーナ、南アフリカ、モルジブ、オランダ、スイス、ミャンマー、ジャマイカ…

こんなに世界は広くて、関わった人それぞれの国の歴史、文化がある。
そして親は同じ国出身とは限らない。
親の出身の国と、自分の生まれた国が違うこともある。

浮かんできたのは私の好きな作家の米原万理さんの言葉だよね。
チェコのインターナショナルスクールから日本の学校へ転校してきて逆カルチャーショックを受けた時、友人に向けて書いた手紙の中にあった。

あっちでは(チェコ)人間みんな違うことが当たり前で、何か同じものを見つけたら喜ぶのに、
こっち(日本)ではみんな同じ考え方、同じ行動を強いられ、少しでも違うと蔑まれ、目の敵にされる。

これは彼女のエッセイやインタビューやフィクションなどで何度も出てくる言葉で、
本当にショックだったのだろうなと一読者として感じたことだった。
そして同時に、これは1970年代の話なのに、少しも色あせていないこと。
おっそろしい。

 ← あ、これ。私の心のベスト5に入るよ!

そんなことを考えながら、日本という国一つの中で、
戦前から少しも変わっていない教育現場にいる教師の価値観に抑え込められ、
(ゼロではないから日本の子供の死因で一番多いのが自殺になるのよね

大人に裏切られ、加害者が助けられるいじめの現場の空気にさらされている子どもたちのことを思った。

糞だよね。

死ぬんじゃねーぞだよ。本当。

日本のいじめはほとんど学校内、教室内で起こっているらしい。
海外は学校の外、つまりは教師や大人の見えないところ。

つまりは、大人が見えない、見ようとしない、隠す、子どもを信じない、
という、誰がどう考えてもこうなるという図しか見えてこないよね。

子どもじゃなくて、まずは大人の意識改革からだよね。
いじめという犯罪を犯している子どもを育てている親の環境も見直すべき点だよね。
もちろん、超ブラックの学校という職場で働く先生たちの環境も改善されなければならない。

また、この同調圧力という病原菌は、
誰でもすぐ加害者側に回る瞬間を周囲に振りまいているということ。

私だって覚えてる。したこともある、されたこともある。
どちらの瞬間もはっきりと。

きっとそんな瞬間は誰だってあるだろう。
前者は今でも猛反省。後者は何て馬鹿な子たちだったのだろう、と今なら冷静に思える。

この本はフリガナも多く、幅広い年齢層が読める本だった。
周りに見られたくないっ、でも気になるからって、さっと漫画だけ読んでも十分伝わる。
今日のこの日が過ぎても読み続けられて欲しい本でした。

死ぬんじゃねーぞ!!

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